遺品を整理する際にとても困るのは、思い入れがあって簡単に処分することが出来ないということです。実際に遺品を整理すると、様々な思い出が去来しますので、心情的に捨てられません。ただ、物理的な問題として、遺品が多くありすぎると、場所をとってしまうということもあり、やはり処分をしないといけないということになります。ただ、冒頭でも書きましたけれども、やはり思い出の品などは処分するのは抵抗感があると思います。その時に処分をするにしても、しっかり供養することで、割り切るということもやはり必要になります。

供養する遺品とは

では、供養をする遺品というものはどういうものが対象となるのでしょうか。まず供養の対象となるのは、故人が直接何かをしたものや個人が特定出来るものです。故人が直接何かをしたものというのは、一つは手紙や日記などです。手紙や日記には、故人が様々な思いを持って書いていることが多いので、故人の思いがこもっています。したがって、もしそちらを残しておかずに処分をするということであれば、まずは個人が書いた手紙や日記などを供養しましょう。

次に供養の対象となるのは故人の写真です。故人が写っている写真も供養しましょう。それと、故人つながりで行くと、故人の気持ちがこもっているものとしては、人形や玩具、ぬいぐるみです。こちらも故人が大事にかわいがっていたりするので、しっかり供養をするようにしてください。このように、供養をする品のポイントは、故人が関わっていたり、故人が大事にしていたものなどは、まず一番先に供養の対象になります。これ以外は、仏具や神棚などを処分するということであれば、こちらもきちんと供養をするようにしましょう。仏具や神棚のような宗教的なものの供養は、それぞれやり方がありますので、供養をお願いする前に、お坊さんや神主さんなどにあらかじめ相談をするようにしましょう。

供養する方法

供養する方法としては2つあります。一つはお寺にまとめて配送をして供養してもらうと言う方法です。もう一つの方法としては、お坊さんや神主さんに家まで来てもらって供養をしてもらうと言う方法です。供養をしてもらう場合には、あらかじめ料金がどのくらいかかるのかということをチェックしておくことはもちろんですが、注意をしておきたいのは、お寺にまとめて送って、供養してもらうと言う方法です。こちらは、遺品を送っても、遺族は供養に立ち会っていませんから、本当に供養してくれたかどうかわかりません。その点しっかり配慮してくれるお寺などもありますので、まずはそういうお寺などを探して、お願いをするほうが良いでしょう。